7月のJLPTN2試験合格に向けてのクラスが本格スタートしました。クラスのメンバーはミャンマーの学生4名。来日一年で、N4→N3と順調に合格してきた学生たちです。
今日は読解の授業。定番の教科書『中級を学ぼう 中級前期第2版』を使用しました。学生たちにとって普段のN2の勉強よりは、やや楽にこなせる内容のようです。今日も興味深い質問がありました。
「〜込む」という動詞をたくさん見かけました。他にどういう動詞がありますか。という質問。
「〜込む」
「(ます形)+込む」という複合動詞を形成する「〜込む」には、大きく2つの意味があります。A(内への)空間的移動と、B十分にという意味の2つです。
(内への)空間的移動
空間的に中へ、あるいは内側へと移動する意味を添えます。例文は以下の通りです。
1冷たい空気を吸い込む。
2とても暑いので、プールに飛び込んだ。
3あふれた川の水が家の中にまで入り込んできた。
他に「飲み込む」「持ち込む」「割り込む」「申し込む」「駆け込む」「流れ込む」「払い込む」「乗り込む」「混ぜ込む」「染み込む」「詰め込む」「落ち込む」「引き込む」「引っ込む」「追い込む」「迷い込む」「取り込む」「差し込む」「挟み込む」「書き込む」などがあります。
十分に
十分に、長い時間何かをするという意味を添えます。例文は以下の通りです。
1マラソン選手たちは大会のために毎日練習し、走り込んでいる。
2彼女は私より年下だと思いこんでいたが、実は年上だった。
他に「信じ込む」「黙り込む」「眠り込む」「話し込む」「煮込む」「考え込む」「惚れ込む」「(人柄を)見込む」「(気分が)落ち込む」「(詳細に)書き込む」「(精密に)描き込む」などです。他にもあるかもしれません。探して例文などを作ってみましょう。
「〜込む」という複合動詞を作る動詞は、N3のクラスでも勉強した内容です。学生からは「申し込み」と「〜込む」は関係があるのか、「電車が混んでいる」の「混む」とは違う意味なのか、などなど、いろいろな質問が続きました。
「申し込み」は、「申し込む」を名詞した形です。また「混んでいる」とは関係がありません。意味合いも漢字も違いますね。
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