7月のJLPTN2試験合格に向けてのクラスが本格スタートしました。クラスのメンバーはミャンマーの学生4名。来日一年で、N4→N3と順調に合格してきた学生たちです。
今日は文法の授業。定番の教科書『新完全マスター文法N2』を使用しました。1人ずつ例文を音読をしてもらい、発音チェックをしました。
新しい文法が使われている短文の黙読→音読を繰り返し、意味をしっかり把握できるようにするのが目的です。音読する際、発音に自信がないと、文法の理解や定着にも悪影響を及ぼします。
その中で気になる発音がありました。
「危険だと知りつつ、山道を登り続けた」
特に気になったのは「つ」の発音です。この「つ」の発音はミャンマーの学生にとって難しいようです。
「つ」の発音の練習の仕方
以下、練習方法のポイントを紹介します。
★小さい声で「ス」「トゥ」を交互に言う
POINT→「トゥ」のほうが舌先が前(歯の付け根)にある。
★舌先の位置に迷ったら、「ス」と「シ」を交互に言う
POINT→「ス」と「シ」と言ってみて、その口の構えのまま息を吸い、冷たくなる箇所を意識する。
★「ツ」「チュ」を交互に言う。
POINT→「ツ」は舌先が上の歯に近づいている。「チュ」は舌先が下の歯に近づいている。舌先の位置を意識する。
<練習1>★「ス→トゥ→ス→トゥ→ス→トゥ→ス→トゥ」(トゥの位置を覚える)
<練習2>★「ついたち」「つごう」「あつい」「ねつがある」など、「ツ」の発音が入っている語やフレーズを探して練習してみる。
この練習の後、先にあげた「〜つつ(も)」の文法項目に挙げられている例文を再度音読。
やや改善がみられました。すぐに解決とはいきませんが、発音への漠然とした苦手感が、明確な課題として意識できたことが何より大事。
中上級の文法の学習においても、たまには初心に返って、元気に音読することが大事だな〜と気付かされた授業となりました。
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