【効果あり】中級になったら両方受験しよう!違いは何?TOPIK&ハングル検定

韓国語学習

はじめに…受験そのものに学習効果がある

初級の勉強を終えて、韓国ドラマを字幕なしで観たり、韓国人の友達を作ったりしている人が増えています。韓国語でチャットをしたり、日記を書いている人なども増えていますよね。
このレベルになったら、ぜひTOPIKとハングル検定を受けてみましょう。
あれこれ考えずに、試験勉強する前に受験申請してください。テストを受けることそのものが効果バツグンの学習機会になるからです。

韓国語学習者の中には、勉強嫌い、英語も嫌いだったのに、韓国語だけは不思議と熱中できたという人がたくさんいます。
私もその一人。特に検定試験は大嫌いで、英検やTOEICもソッと避けて生きてきました。
でもせっかく韓国語の勉強をはじめて語学の楽しみを知ったんですから、ぜひ試験でその実力を試してみましょう。

検定試験だからって肩肘はる必要はありません。語学は継続が全て。万一不合格でも、チャンスは年に5回もあるし、ほぼ年中、どちらかの試験の申し込みがされています。わたしたちはそれを利用して、受験を年中行事にしてしまえばいいんです。

ところでこの2つの検定試験、なにが違うのでしょうか。またどちらを受ければいいのでしょうか。中級から上級の学習者は、以下の2つに挑戦してみましょう。

TOPIK高級ハングル検定準2級
試験回数年3回年2回
試験月4・7・10月6・11月
費用5,500円5,800円
試験時間180分90分
試験問題持ち帰りできない持ち帰りできる
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レッスンや教材にお金を使うよりも、学習効果はバツグンに高い!モチロン合格したいけど、「いちばん集中できる学習機会」と考えてみよう。

TOPIK5級とハングル検定準2級

TOPIK5級合格体験記

TOPIK(韓国語能力試験)は、韓国教育財団が主催する試験です。
私は今回2021年4月11日に行われた第75回試験を受験しました。TOPIKは年3回の試験が行われています。私は今回で受験5回目。1月に受験申請をして、成績発表は5月20日でした。TOPIKは、申請も成績発表もすべてオンラインで行うことができます。

私が受験したTOPIKⅡは中級と高級が同じ問題を解き、得点によって3〜6級の成績判定が出ます。6級が最高級です。

TOPIKで最も特徴的なのは、専用のペンが配布されること。消しゴムは使えないのでホワイトテープ持参となります。

TOPIKⅡは試験前後の時間や休憩を含めてで4時間以上かかる長丁場。
問題が大量にあるのでスピード勝負です。毎回、脳の消耗との戦いで、終わったあとの爽快感がクセになります。私はいつも指に紙めくりの指サックを装着して試験に臨んでいます。

私はこれまで4回の受験、すべて5級判定。5回ともほぼ対策しないでぶっつけ本番で臨みました。もう、わざとかなっていうくらいに試験勉強はしない。直前になるほどしません。毎回聴解は8割、読解は9割くらいできるんですが、作文だけが3割くらい。そんなことを4回も繰り返したんです。ですから今回も5級で当たり前、というわけです。

「どんなに忙しくても受験すること」が目的になっているので、いつか本気出して作文対策をやろうと心に秘めながら、毎回対策をせずに同じような結果に。


ただ今回は、はじめてYouTubeで作文対策動画を観ました。台所で洗い物をしながら観ただけですが、作文問題の構造がわかりました。

それから、ネットで公開されている解答をひたすら筆写。作文はとりかかりに時間がかかるジャンル。頭を悩ませて構成し、言葉を絞り出す作業がおっくうで、とりかかりが遅れるのです。それが学習の壁になっていたので、無心で筆写することにしました。

常に机の上にノートを広げておいて、時間がある時に、ただ答えだけを書き写す作業を何回か繰り返しました。すると前回より点は上がり、6級まであと5点、というところまで来ました。

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解答例をノートに写すだけ。これだけなら続けられました!そのうち、ハングルをひたすら書き写す作業が、癒やしの時間になりました。

結果は、最高級まで、あと5点。ここまできて私にはやっと悔しい気持ちが湧いてきて、即6回目の受験申請をしました。次の試験は10月。

申し込みがすんだら…あとはノートを開くのみ!です。

ハングル検定準2級合格体験記

ハングル検定(ハン検)は、ハングル能力検定協会が主催する試験です。2021年6月6日に行われた、春季55回試験の準2級を受験しました。ハン検は試験対策のための教材がたくさん揃っており、事前にレベルチェックもできます。私は確実に合格できそうな準2級を選びました。ハン検受験のチャンスは年に2回。オンラインで申し込み、結果は郵便で通知となります。翌日には解答が公開されるので、「勉強になる」試験です。

TOPIKは大量の情報処理能力を試されるのに対し、ハン検は言葉の知識が試されます。慣用句やことわざ、文末表現など教科書で勉強しないとわからない表現がたくさん出てきます。

ただ試験自体は時間的に余裕があり、すべてマークシート。

解る問題と、迷う問題、わからない問題をちゃんと分けながら、落ち着いて解くことができました。

特筆すべきは問題用紙を持ち帰ってもいいことです。これは本当に価値ある教材なので、家に持ち帰って自己採点し、わからなかった問題をノートにまとめました。
受験会場でしっかり解いた問題を自宅でもう一度勉強できるので、これだけでも受験料を払う価値があると感じました。

どっちも受けようTOPIKとハン験

ハングルが読めて、たくさんドラマを観たり、旅行したりして会話もできるようになった。そうなったらとにかく対策は抜きにして、一番近い日程のTOPIKとハン検の両方に受験申請をすることをおすすめします。

受験そのものを勉強のチャンスと考えて、まずは経験することが大事だからです。

そして一回きりの記念受験にしないこと。失敗しても何度でも受けられるんですから、受験が済んだらすぐに次の受験申請にとりかかります。それなりにお金もかかりますが、止めないで続けている状態にすることが一番の目的。

いろいろな教科書や参考書を買うよりはよっぽど効果的な勉強法だと思います。

私の失敗談…基礎力がないなら、時間をかける

私は韓国と韓国語に親しみはじめて20年くらいになります。この間、韓国で5年生活し、韓国人との結婚や離婚を経験。たくさんの韓国人とのつきあいのなかで韓国語は不自由なく話せるレベルになりました。

でも私は自分の韓国語に自信が持てないまま。ちゃんと学校で文法や発音を勉強しなかったこと。それから、韓国ドラマを熱心に観ている方が多い中、あまりドラマに興味がなくて相対的に聴解力がないと感じていることです。

唯一、韓国音楽なかでもある一人のミュージシャン(キム・ドンリュルさん)の音楽だけを毎日毎日繰り返し聴いていることが、かろうじて韓国語の語感に触れる機会になっています。

20年止めないで韓国に関心を持ち続けていると、試験勉強を特にしなくてもTOPIK5級とハングル検定準2級レベルにはなるということを、私は身を持って体験しました。

ただこのままではTOPIKの最高級6級、ハングル検定の2級〜1級に合格するには厚い壁が。

そこで今回、すこし勉強のやり方を変えて、やっとTOPIK6級まであと5点、というところまで迫ることができました。長く続けてさえいれば、続けているんだという意欲さえ失わなければ、タイミングや学習方法の工夫できっと結果がでる時が来るはず。これからも過去問題や周辺教材を上手く利用して、挑戦し続けたいと思います。

おわりに

TOPIK5級とハン検準2級の体験記でした。韓国語を勉強している人は20年前よりもうんと増えて、またどんどん若くなっています。韓国語に触れられるメディアやコンテンツは世の中に溢れ、新しいツールを使って勉強する人も増えています。

いろいろな文化コンテンツを楽しみながら、生涯、ずっと勉強が続けられるのは本当にありがたいことです。これからも貪欲に楽しみ、ハマって、勉強を続けて行きたいと思います。

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